• 2018-08-22
ウズマスター戦記
ウズマスター戦記 https://www.uzumax.org/2018/08/it3.html

大手電機、先端IT人材を3倍にするそうだ

日立、パナソニック、ソニー、三菱電機、富士通、東芝、NEC、シャープ辺りがIT人材を3倍にするそうだ。

大手電機、先端IT人材3倍に=4社で21年度までに6500人―時事通信調べ
 日立製作所など4社が2021年度までに先端IT技術者を現在の3倍近い計6500人規模まで増やす計画であることが21日、大手電機メーカーを対象に行った時事通信のアンケート調査で分かった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180821-00000066-jij-bus_all

電気ITの実態

どことは言わないけど、僕は上記で挙がっている会社との縁がかつてあって、そりゃもう酷いボロッボロのシステムだった。

一社を指して電機業界全体がそうだと言ってしまうのは乱暴だが、その一社で目の当たりにした経験を元に言わせてもらうと、電機会社ってのはシステム開発のノウハウが無い。

大手電機会社ってのは、大型汎用機とかの開発管理に強い存在なのよ。
だから0とか1とかのビットの組み合わせがどうこうとか、そういうITの中でも何て言うの?
電気電子の基幹部分みたいなものについては詳しい。

しかし、Javaとかオブジェクト指向とか、そういうレベルの話になると全くダメ。

あの案件だとORマッパーにHibernateを使ってたけど、何千万レコードも処理する大規模高速処理システムにHibernateなんて話にならんような論外。

超遅い。

Hibernateを使う為にはHibernateにとって都合の良いDB設計になっている必要があるけど、そういう知見も全然無い。
だからgroup by とかサブクエリとか一括アップデートとかを連発する羽目になって、結局Hibernateの根幹であるHQLを全く使えない。
Hibernateを使っておきながらネイティブSQLを乱発する羽目になる。
って言うか、HQLとSQLの違いを分かっていなかった。

Hibernateってのはレコードを一件一件開いて保存する為のライブラリなんだ。
「画面はHibernate、バッチが別」みたいに意味を理解して使い分けてるなら良かったのに、実際は画面処理とバッチ処理の特性の違いも分からず全部同じHibernate。

クラス設計においても「継承」ってのを知らなかった。って言うか、ソースの共通化というものが何たるかを理解していない。
だからコピペソースが大量増殖する。

処理の分界点もおかしくて、MVCモデルのようになっているようで、結局はそれらが混在しちゃっているよく分からない有様。

でもね、上記のような感じでも中の人は決して馬鹿じゃなくて、暗号とかそういうのは凄く詳しいの。

だから、何て言うんだろ?


領域が全然違うんだよね。


「オブジェクト指向・クラス設計・DB設計・SQLチューニング」みたいなシステム開発のノウハウと、「ビット・暗号」みたいなIT基幹技術は全然違う。

だが、この違いが分からない人が電機会社の上の方いるようだな。

システム開発よりIT基幹技術の方が高度だってのは確かだろう。
だから、高度技術者である電機会社プロパーを投入すれば可能だと考えるんだろうけど。

実際はそう上手くは回らないんだ。

まあ、システム開発の実装なんてもんは、ロジック的にはDBから取って突っ込むだけの話なんだから、そこだけ見れば簡単だよ。
だけど単体作業者が簡単に作業できるように整理する所にノウハウってものがあって。

高度技術者であっても経験が浅い人達ばっかりだったから、分かり易いクラス設計とか、ライブラリに適合したDB設計とか、複数の処理が組み合わさった場合のボトルネックとか、そういう勘所が働かないとベストな仕事が出来ない部分になると全くダメ。

結果として品質ボロボロ、酷いデスマで何百億円級の無駄コストが発生していたと思う。
超大企業をクライアントとする大手電機の案件だからその金額でも支えられたわけだが。

記事になっている「先端IT」ってのも、根本的な問題としては上記と変わらないんじゃないか?
同じITでも分野に応じてノウハウに隔たりがあるんだよ。

ビッグデータ活用とか言ったって、ビッグデータの分析と、分析結果を表示するシステムの開発では技術領域が全然違う。
データサイエンティストの方が業務内容としては高度なんだろうけど、データサイエンティストを大勢集めてもシステム開発は出来ない。

ちゃんとその違いを理解した上で育成しようって話なんだろうな?

そういう所を肌で分かってる人が音頭を取らないとエラいことになるぜ。

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