• 2018-09-09
ウズマスター戦記
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致知 2018年9月号「内発力」読書感想文

今月の致知は、オリンピック金メダリストの井上康生と、ALSOK会長の村井温氏か。

井上康生は誰でも知ってるよね。
2000年のシドニーオリンピックの金メダリスト。柔道の金メダリストって沢山いると思うんだけど、その中でも知名度は選手毎に差があって、井上康生は特に有名な方だと思う。
この差がどこから来るかは謎だ。

最近は指導者としての力量が注目されている。

篠原信一が日本代表監督を勤めていた2012年のロンドンオリンピックで日本は金メダル0で終わっちまって辞任。(´×ω×`)
後を継いで井上康生が監督就任したら2016年のリオデジャネイロオリンピックは日本大活躍で金メダルも沢山取った。

僕としては、致知は篠原信一を掘り下げる必要があると思うんだけどね。
だって、篠原信一に熱意や本気が足りないってことは無いでしょ。

致知とは「本気!」「熱意!」「誠意!」の雑誌だけど、篠原信一はどれも揃っていると思う。
でも実際に差が出ているってことは、それ以外の何かが絶対あるんだって。

本気と熱意と誠意を以て成功した人を連れてきてインタビューするのが致知のスタイルだけど、それだけでは成果が出ていない人もいるということに目を向けて、考察を深める。
これが致知に足りない部分ではないかと思う。

今月号の表紙を捲った直後の創刊40周年記念パーティに載っている人達って、みんな老人ではないか。
若手が全然いない。
やっぱり若手にはウケない内容なのではないだろうか?
僕としては致知は世代を超える雑誌になって貰いたい。
読んでる身として、一部の老人にしか理解されない知恵を授けられても困るからな。

35歳システムエンジニアという、致知読者層としては異色だと思われる僕の私見としては、


  • 「本気!」「熱意!」「誠意!」は重要である。
  • しかし、成功する秘訣はそれだけが全てではない。


最近の若者はこのように考えている。
そうした若者の疑問に目を向け、「熱意が一番大事なんだ、オラッ!!」と成功者の成功談をぶつける力押しばかりではなく、「熱意だけでは通用しないと考えている人はどの辺りに疑問を感じているのか?」と考察を掘り下げていく。

世の中が変革の毎日だとすれば、致知もまた変革していく必要がある。
僕はそう思うところだ。

では、今月号に行ってみよう。


致知 2018年9月号「内発力」読書感想文





内発力をいかに引き出すか

う~ん。
タイトルほど「社員や選手の内発力はこうやって引き出すんだ!!」って感じに直球では書かれていないな。

井上康生とALSOK会長の村井温氏の意見の総括としては、チームや組織、選手の成長の為には、一人一人が意識を高く持ち、自分で物事を考えていくこと。また、そのような組織の風土を作っていくこと。
これが大事だということだ。

ただ、文面からは両氏もどうすれば良いかを日々考えている最中という印象だ。コレっていう答えがあるような記事ではない。
実際、日々考えていくのが重要で、答えが一つに絞られないというのが答えなんだろう。

では僕の見解だけど、僕は自分自身、もしくはメンバーの内発力を引き出す為の手法として、業種を問わず共通的なものが存在すると考えている。

それは共感性だ。

そもそも今月号のテーマである「内発力」という言葉自体が危ういと思う。

自分自身の内側から沸き上がってくる欲求。やる気、情熱、熱意、本気。そのようなものだと思うけど、人間のやる気は自分の中から勝手に出てくるものではない。
周囲の影響を受けてやる気が沸き上がってくるものだ。

僕は内発力という言葉を最初に聞いた時、「やる気は自分で出すものだ。周囲は関係無い!!」みたいなニュアンスに聞こえた。
本来はそういう意味ではないのかもしれないが、僕は第一印象としてそう聞こえた。
これは決定的に違う。

内発力ってのは、周囲から良い刺激を受けた結果として高まるものだ。
悪い刺激を受ければ当然下がる。

だから社員やメンバーの内発力を高めたい場合、社員やメンバーが良い刺激を受けるような環境を提供しなければならない。
その為には自分に「社員やメンバーはどんな気持ちで働いているのかな?」ということを感じ取れる感性が無ければ無理だ。

もし自分の熱意が社員に伝わらないと悩んでいる人がいるとしたら、それは熱意が足らないんじゃなくて共感性が足らないのだろう。
どれだけ熱意があったとしても、周囲の人の気持ちを掴めていない人が組織の内発力を高めさせていくのは無理がある。

そう考えると、冒頭に書いた井上康生と篠原信一の差はその辺りだったのでは無いかと思う。


  • 井上康生と篠原信一は、共に超一流の柔道家で、熱意も情熱も誠意も本気も全てが本物であった。本人の内発力は十分だった。
  • ただ、井上康生と比べると、篠原信一は他の選手の気持ちを感じ取る精神「共感性」に欠ける部分があった。
  • 結果として、指導者としての手腕には大きな差が出た。


こうではないだろうか。

まとめ

今月のテーマ「内発力」は、自分自身が内発力を高めたいのと、周囲の人に内発力を高めて貰いたいので、二種類があると思う。

自分自身がやる気を出すことと、周囲の人がやる気を出すように促すことは全然違うスキルだ。

しかし、どちらの場合にして、僕は「相手に共感出来る」という感受性を持つことがキーとなるものだと思う。

相手に共感して刺激を受けたから自分の内発力が高まるものだし、相手に共感して気持ちが分かるから適切な指導が出来るというものだろう。

「内発力」の「内」という言葉っぽく自分の殻に籠ってしまうのではなく、むしろ感受性豊かに「外」と繋がり、良い刺激を自分の中に取り入れ、良い刺激を周囲に提供していくこと。
つまり、「外発力」を「内発力」に昇華する力。

「共感力」

それこそが本当に必要な力ではないだろうか。

終わり。

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