• 2018-09-04
ウズマスター戦記
ウズマスター戦記 https://www.uzumax.org/2018/09/blog-post.html

エンジニアは心のビジネス

今日は中途入社の若者に会社製品のガイダンスをする機会があった。
それを機にエンジニアとは何たるかを伝授してやったぜ。


心のビジネス


僕はね、システムエンジニアって職業は心のビジネスだと思ってるんだ。
この時点で多くのエンジニアと乖離が生じていると思う。

システムエンジニアってのは技術職だと思ってるヤツがいる。
まあ、僕だって技術領域は苦手ではないし、資格とかもそこそこ持っている。
技術に意味が無いと思っているわけではない。

だが、このビジネスの核心はそこではない。
お客様の為。
これがシステムエンジニアの本質よ。

この「お客様の為」って言葉を間違えているヤツがいる。
世の為人の為とか、自己犠牲で相手に貢献しろとか、そういう事を言ってるんじゃねえよ。
僕は金の為に仕事してるんだ。当たり前だろう。

じゃあ、お客様の為とはどういう意味か?
逆にお客様の為じゃない仕事を考えろ。

例えばGoogleだな。
ありゃ自分達が作りたいシステムを作って提供している会社だ。

例えばNTTだな。
ありゃ自分達が提供するインフラの上で日本国民は生活すべきってスタンスだ。

例えばFaceBookだな。
ありゃハーバード大学の学生が面白半分で作ったもんだろ。

あいつらは自分の作りたいシステムを作ってる会社なんだ。

だが、僕を含め、大概のシステムエンジニアはそうじゃないんだ。

大概のシステムエンジニアは自分じゃなくて客が使う為のシステムを作っているんだ。
だからこのビジネスは自分の思惑で仕事しようとすると回らん。
「要件定義はそっちの担当です」「自分はどういう実装をすれば良いんですか?」みたいなスタンスだと全然ダメだ。
自分で物事を掘り下げて考える思考力はどうしても必要となる。

お客様に寄り添って、お客様に興味関心を持ち、お客様の課題や困り事を聞いて、「へえ、そういう仕事なんですか」「裏側を見ると面白いですね」「ああ、これならシステム化で対応出来ると思いますよ」というスタンスで取り組む。
そのシステムの意味を理解している必要がある。
そんな上流ではなくても、この観点はテスターでも必要になる。
テスト項目書に記載が無いというだけで明らかなバグも見落とすようなボクンクラテスターはマジいるからな。
「テスト項目書どおりに進めることがテスターの仕事だ」とかそんな原理原則通りになってねんだよ、この業界は。

で、いざパソコンに向かって実際にやってる作業はと言うと、結局は技術的にはDBから取って突っ込むだけの単純作業だ。もしくはテスト。
DBから取って突っ込むだけの作業なんて誰でも出来るんだよ。

と考えると、技術力の高低ってのはそんなにビジネスポイントになっていない。我々エンジニアは技術力ではなく安心を売るのがビジネスなんだ、という本質が見えてくる。

もちろん、技術力がカスだと障害連発で安心も何もあったもんじゃないから、技術力は必要だ。
だが技術力は商売道具であって売物ではない。

自分の技術力は自分にしか分からん。
相手が買うのは技術力ではなく、安心だ。
安心っぽく見せる要素の一部として技術力があるという位置付けなんだ。

と、考えると、冒頭で言ったようにシステムエンジニアという職業は心のビジネスであるという僕の持論がご理解頂けるだろう。

エンジニア界はこれを勘違いして苦しんでいるヤツが大勢いるんだ。
自分を技術職だと思っているから。
まあ、Googleとか、NTT研究所とか、本当に技術を売ってる技術職ってのもいるんだろうけど、大概のエンジニアはそうじゃねえよ。

どれだけ技術を磨いた所で周囲の人間には決して分からん。
分からないからこそ、安心感ってものが欲しくなる。
安心を売るのがシステムエンジニアなんだ。心のビジネスなんだ。

それが分かれば、目の前の技術的に考えて意味が無さそうな仕事の意味も分かるし、どうすれば評価が上がりそうかって所の目星もつくようになる。

ビジネス界には「お客様第一」とかいう言葉が転がっているが、ありゃ建前上のビジネストークじゃねえ。
ましてやお客様は神様とかそういう話をしているんでもない。
SEの本質は心のビジネス。そういうビジネスモデルなんだってことが端的に現した言葉なんだ。

我々のビジネスとは何たるか、それを理解しろ。

その上で「やっぱり自分はもっと技術寄りにしたい」とか「技術よりも業務知識優先が向いてそう」とか、「その両方を兼ね備えた人材を目指す」とか、自分に向いた自分なりのエンジニア像を具体化して、キャリアを進めていくんだ。

分かったか。

終わり

って感じの話をした。

やれやれ、後輩に対しこんな話をするとは、僕も年老いたものだ。

とは言え、特に哲学も持たずオラオラやっていた頃の事を振り返ると、少しは円熟味が出てきたかな。(´・ω・`)

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